【コラム】AI無双になる時代を生き抜く知恵

別件で、IT系の専門学校で外部委員を長らく務めているのですが、年度末になりますと、卒業年次の学生が共同研究という形で、プレゼンテーションであったり、ホームページ作ったり、プログラムを作ったりします。

あまり人前で喋るのが好きな人ではありませんので、後に講評をするタイミング、ド緊張するわけです。なのに、ネタは仕込めど練習するわけでもないので、まぁまぁマトモに喋れません・・・。
ただ、今回仕込んでいたネタは、正直、私含めてITの世界で生きる非超越系の人材には重要だなと思いまして、共有させていただきます。

個人的には、AI最適化しきれていない自戒に近いです。


  • 入学から卒業までの2年間のAI界隈の進化、ChatGPTの場合
    • 2024年頃のChatGPTは基本はテキスト中心だった
    • 今では、音声、画像、動画も一体的に扱われ、メディアの境界線が消えた。
    • フェイク生成動画が氾濫する状況にまでなった
  • AIがプログラミングする時代
    • 今は、プログラミングのセンスがある人が作業を効率化するレベルで使っている
    • しかし、そのプログラミング自体もAIがすべてやってしまう時代が到来
      • 生成AI Claudeの新たなAIアシスタント Claude Cowokの登場により従来型のソフトウェア企業の需要が奪われるのでは?と株価を下げてしまうという過剰反応さえ起こっている
  • AIがビジネスシーンで人を不要にする
    • 年末に製薬会社の社長さんと会話する機会、新製品のリリース、海外のドラッグストアと陳列棚のPOPなどをどうするか?という話があって、商品写真の素材を渡したら、そのまま使えるPOPやプロモ動画が完成してきたという。
    • ここに関わった人間は、当事者の社長と先方の担当者。今までなら、デザイナや動画クリエイター、動画に使うモデルなどがいるべきなのが、もう存在していない。
  • AIへの置き換えは既に雇用に急変を起こしている
    • 昨日のニュース。「先進国」の「高学歴」の「若者」が就職しづらい状況がきているという国際機関の報告。
      • 知識には形式知と暗黙知があるが、学ぶことのできる形式知による能力は、AIが代替し、月数万、十数万で24時間稼働するAIの餌食になってしまっている。
    • アメリカで起こっている「ブルーカラービリオネア」
      • AIが代替できない、いわゆる肉体労働的な職種での給与が高騰している
      • 大学でコンピューター科学を学んできたのに、IT系で雇用されない
      • 経理から職業訓練を経てビル等の配管工になった人の給与が3倍になった
    • 日本でも肉体労働系の人手不足が叫ばれているから他人事ではないかも
  • そんなAI無双時代を生き抜くヒントはなんだろう?
    • AIに置き替えの効かない人間に早くなるしかない
      • とりあえずAIを操れる人材になろう
      • さまざまなAIを知り、違いを分かり、使いこなし、仕事において相手が欲しい結果を出せるようにAIを使えるようになる
      • 単純な質問を繰り返すというレベルでは無い
      • いかにAIに良い仕事をさせるかという言葉、文章、(プロンプトともいうかも)を表現する能力が求められる
      • ひたすら使って、訓練して、使う側の能力を上げるしか無い
        作業の効率化⇒考える時間のスピードアップ⇒考える質の変化⇒次の次元へ
    • 自分の思考のレベルを鍛えないといけない
      • AIは自分の思考のレベルを代替させる存在
      • 自分のレベルが低いと低い結果しか出せない
    • 結果に対する判断力はやっぱり人にしかできない
      • AIの受け売りは能力を疑われる
      • AIの答えを判断するにはやっぱり相応の知識と経験が必要
      • まずは、AIが回答した背景のソースが正しいかを確かめる訓練から
      • 表現も「あぁ、AIだな」と思われると、心が萎える。人間的になる仕上げは人間の仕事。
    • AIには出来ない仕事も理解しておこう
      • ITの世界でも現場を観察、分析して、AIに処理させる前段階や処理後の判断はもちろんAIではできない
      • そのためには、現場の行動と思考を学ぶ必要がある
      • 人と人、人とモノの関係で成立する世界にAIは立ち入れないことを考える時、AIを使いこなしてそういった世界で良い仕事ができる人材になっていけば、生成AI無双という時代であっても、恐れることなく結果を出し続けられる唯一無二の存在になれると思う。