【注意喚起】GmailでメールをPOP受信設定している方へ

2025年9月、Googleより2026年1月よりGmailで他のサーバーアカウントのPOP受信を終了することが発表されました。
もともと、Gmailのメーラーとしての性能およびSPAMフィルターの性能が優秀で、Gmailのモバイルアプリを併用して、生産性の高いメール活用に役立てられてきた方も多いかと思われます。

しかし、今回の発表に伴い、GmailのPOP受信ができなくなるため、利用されていた方は以下のいくつかの対策を取ることが必要となります。
ご利用状況に合わせてご検討ください。

【対策案1】Google Workspaceを契約し、メールサーバーをGmailに切り替える

もっとも妥当な方法です。特にビジネスメールをGmailでメインに使われている方には、この選択肢が可能か検討することをオススメします。
ただし、この検討にあたっては、DNSレコードの設定等が必要となります。
特にドメインのDNSサーバーを独自に用意する必要があるケースが多いため、現在利用中のサーバー、ドメイン管理サービスが独自のDNSレコード設定に対応しているか、確認が必要です。特にレンタルサーバーでDNSサーバーごと利用するタイプについては、注意が必要です。

【対策2】メールをGmailに転送する

おそらく選択肢として多いのが、この方法になります。私が利用するケースでもこの方法に切り替えました。しかし、切替後の運用でいくつか懸念される事項がありましたので、対策される際には十分ご留意ください。

• SPAMフィルタの挙動がPOP受信時と変わることが見込まれます。
  POP受信の頃はあまり迷惑メール扱いされなかったものが、急に迷惑メール判定されるようになるとうケースが確認されました。
  Gmailという立場から見ると今までは自己意思でSPAMメールを含むメールを受信するという挙動から、別のメールサーバーからSPAMメールが送りつけられるという状態になります。適宜Gmailの迷惑メールフォルダを確認することが必要です。
  また、過度にSPAMメールの転送が多いと判断された場合に、転送拒否等の挙動になる可能性も否定できませんので、留意が必要です。
• 転送元のメールサーバーのSPAMフィルタ機能および振り分け機能を活用ください。
  前述で転送されるSPAMメールを減らすために、転送元サーバー側でもSPAMフィルタの利用および、振り分け機能を活用することをご検討ください。
  なお、迷惑メールフォルダの確認が増えますので、ご留意ください。
• Gmailでの転送拒否、転送後の自動削除の可能性があります。
  Gmail側の挙動として、転送が拒否されたり、転送されたメールが受信メールや迷惑メールのフォルダに入ることなく削除されてしまうという情報が確認されています。
  Gmailにメールを転送しても転送元のメールサーバーのメールを消さないなどの設定調整もご検討ください。
  

【対策3】転送元のレンタルサーバのWebメールサービスを活用する

Gmail自体の活用をやめ、レンタルサーバーのWebメールサービスを活用することもひとつの大きな対策と言えます。
昔のレンタルサーバーのSPAMフィルタは、精度があまり高くなく、設定を工夫しても改善が期待出来ずGmailのSPAMフィルタを利用したい目的でGmailでのPOP受信をされているケースもあります。
今回のGmailのPOP終了のアナウンスとあわせて、実際レンタルサーバーの設定を確認していったところ、判定レベルが大きく向上していることが判明しました。一つの対策としてご検討ください。
弊社では、エックスサーバーのご利用を推奨しています。

参考情報

• Gmail の Gmailify と POP の今後の変更について(Google)
• PC版Gmailで“他社提供メールの確認”ができなくなる？　メール各社が対応呼びかけ、どうしたらいいのか(ITmedia NEWS)
• 【重要】Gmail仕様変更（外部メール取り込み機能の終了）についてのご案内(エックスサーバー)